苦痛を最小限に抑えた画期的な消化管検査
【小野田医院】飲むだけ!カプセル内視鏡検査
胃カメラ、大腸カメラでは届かなかった小腸の奥まで、または過去に内視鏡検査で苦痛を感じた方へ。
小野田医院は、内科、外科、胃腸内科、肛門外科を診療しており、胃カメラ、小腸カメラ、大腸カメラの設備を備え、すべての胃腸の検査に対応しております。
カプセル内視鏡とは?
カプセル内視鏡検査は、超小型カメラを内蔵したカプセルを水と一緒に口から飲み込むことにより、消化管の状態を調べる新しい検査方法です。このカプセルが消化管内を通過しながら自動で画像を撮影し、体外に装着したレコーダーに無線で送信・保存します。
カプセルは使い捨てタイプで、通常1~2日後に便と一緒に自然に体外へ排出されます。
カプセル内視鏡検査の大きなメリット
カプセル内視鏡検査は、従来のスコープを使用する内視鏡検査とは異なり、患者様にとって負担が少ないことが大きな特長です。
1.スコープ挿入の苦痛がほとんどない
カプセルを飲み込むだけなので、通常の内視鏡検査で心配される挿入時の痛みや不快感がほとんどありません。
2.日常生活を送りながら検査が可能
検査中(約8時間)は腹部に装着したレコーダーは外せませんが、一般的な日常生活(デスクワークや外出など)を送りながら検査が可能です。
3.肛門からの検査に抵抗がある方も安心
肛門から何も挿入しないため、「怖い」「恥ずかしい」といった精神的負担が少ない検査です。
4.小腸の隅々まで観察可能
小腸は、従来の内視鏡ではアプローチが困難で「暗黒の臓器」と呼ばれていましたが、カプセル内視鏡により精密な検査が可能となりました。
小腸カプセル内視鏡検査について
小腸カプセル内視鏡は、特に従来の方法では観察が困難だった小腸を詳しく検査する目的で開発されました。
適用となる患者様(保険適用)
以下のような症状で、従来の胃カメラや大腸カメラでは原因が特定できなかった場合に適応となります。
- 原因不明の消化管出血(黒色便、血便、原因不明の貧血など)。
- 原因不明の腹痛、下痢などで小腸疾患が疑われる場合。
- クローン病などの炎症、出血、腫瘍(がん)が疑われる場合。
事前の開通性評価
小腸に狭窄(狭くなっている部分)が疑われる場合、カプセルが詰まるのを防ぐため、事前にカプセル内視鏡と同一サイズの崩壊性カプセル「パテンシーカプセル」を内服し、消化管の開通性を評価する必要があります。
大腸カプセル内視鏡検査について
大腸カプセル内視鏡は、大腸のポリープや腫瘍の有無を確認する目的で行われます。
適用となる患者様(保険適用は限定的)
大腸カプセル内視鏡が保険適用となるのは、通常の大腸内視鏡検査が困難な患者様に限定されています。
- 大腸内視鏡検査を実施したが、腹腔内の癒着などにより盲腸まで到達できなかった方。
- 腹部手術歴があり癒着が想定されるなど、器質的異常により大腸内視鏡検査の実施が困難と判断された方。
※上記以外の方(例えば単に苦痛を避けたい方)が検査を受ける場合は、自費診療(約10万~12万円程度)となりますのでご注意ください。
検査の主な流れ(小腸・大腸)
カプセル内視鏡検査は、医師の指示に従い、前処置を経て行われます。
| 段階 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 検査前日 | 検査食を召し上がっていただきます。大腸用カプセルの場合は下剤を服用し、腸内をきれいにする準備が必要です。 | 検査8時間前より絶飲食。 |
| 検査当日 | 朝、前処置薬を服用(大腸)。来院後、センサーアレイを腹部に貼り、記録装置(レコーダー)を腰に装着します。カプセルを水と一緒に飲み込みます。 | 大腸用カプセルの場合、カプセル服用後に排出を促すために、腸管洗浄液などを服用していただきます。 |
| 検査中 | 約8時間にわたりカプセルが自動で画像を撮影します。検査開始、数時間後から飲水、4時間後から軽食が可能です。激しい運動は避けてください。 | |
| 検査終了 | 約8時間後に機器を取り外し検査終了となります。カプセルは後日、便とともに自然に排出されます。 | 排出されたカプセルは医療廃棄物ですので、そのまま流さず医療機関のルールに従って適切に廃棄してください。 |
| 後日 | 医師が画像を解析し、後日外来にて結果を報告します。 | 画像の読影には時間がかかることがあります。 |
カプセル内視鏡の重要な弱点(デメリット)
カプセル内視鏡は観察に優れていますが、処置はできません。
治療・処置は不可
カプセル内視鏡は消化管の状態を観察するのみです。ポリープの切除、組織の採取(生検)、止血処置などはその場で行えません。
病変発見時は再検査が必要
もし病変が見つかった場合は、改めてスコープを挿入する通常の内視鏡検査(小腸内視鏡や大腸内視鏡)を行い、精密検査や治療を行う必要があります。
狭窄部のリスク
腸管に狭窄(狭まり)がある場合は、カプセルが詰まり(滞留)、まれに腸閉塞を引き起こす可能性があるため、検査を受けられません。
カプセル内視鏡検査 Q&A|小野田医院(川崎市宮前区)
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Q カプセル内視鏡検査は痛いですか?A 小型カメラを内蔵したカプセルを飲むだけなので、スコープ挿入による痛みはありません。
大腸用の場合は下剤を服用するため、軽い腹部不快感を感じる方もいらっしゃいます。 -
Q 検査中は病院に留まる必要がありますか?A 医療施設に留まる必要がないため、検査中は会社やご自宅に戻ることも可能です(医師の判断によります)。
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Q 被ばくの心配はありますか?A 放射線を使わない検査のため、被ばくの心配はまったくありません。
小野田医院へのお問い合わせ・ご予約
当院は、地域完結型の医療を目指し、専門的な治療が必要な際は最適な医療機関をご紹介するなど、近隣の病院と密に連携を取っています。カプセル内視鏡についてご相談されたい方は、まずは診察のご予約をとってお越しください。
当院は診療待ち時間短縮や感染対策のため、診療予約システムを導入しています。ご来院前に予約をとってからお越しください。
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